16歳のラブラドールレトリバーの男の子です。
2年ほど前から、背中に小さな腫瘍がある事に気がついたそうですが、高齢でリスクもあるので手術をしないで様子を見ましょうと他院にていわれていたようです。
しかし1年ほど前から急激に大きくなり心配になって相談されました。
背中に頭よりも大きな、とても巨大な腫瘍ができてしまっています。
腫瘍の大きさに飼い主様も手術はあきらめていたそうですが、なんとかできる事はないかと当院に相談されました。
腫瘍を含めた体重は31㎏ほどありましたが、あばら骨が目視できるほどやせてしまっていましたので腫瘍が全体の3割ほどを占めていると推測されました。
高齢でありオーナー様も心配されていましたが、腫瘍もどんどん大きくなっており、いつ皮膚が裂けてしまってもかしくない程でしたのでよく話し合い、今回手術に踏み切る事となりました。アメリカで身につけた手術技術でなるべく負担の少ないようこころがけました。
病理検査の結果は、体にできていた大きな腫瘍は悪性黒色腫という局所浸潤性や遠隔転移性がともに高い腫瘍でしたので、経過観察が必要となります。
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